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薬を飲ませるにはそれなりのテクニックが必要となります。基本は動物が警戒しないように、やさしく声を掛けながら素早く飲ませることです。 家族の中でも薬を飲ませることが上手い人と下手な人がいるのはそのためです。 また薬には錠剤、カプセル、粉薬、水薬などがあり、それぞれに飲ませ方のコツがあります。
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上あごを利き手でない手でつかみ、犬歯を包み込みながら親指と人差し指を犬歯の後ろに差し込むようにして押さえてそっと口を開けます。利き手の親指と人差し指で薬をつまみ残りの3本の指でロを押し開けて、頭をやや後ろに傾けます。そして、薬をロの中のできるだけ奥の方に置いてすばやくロを閉じます。このとき、飲み込みやすくなるようにのどをやさしくなでます。すばやく口を閉じたら、鼻先に忠を吹きかけると驚いて飲み込みます。 もし前足で抵抗したりする場合は、2人がかりで1人が首の下からバスタオルなどで包み込み、もう1人が同様の方法で薬を飲ませるようにしてください。
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●錠剤が大きい場合は、バターなどを塗って与えると喉の滑りが良くなります。 |
●チーズ、パン、お肉、ウィンナーなどペットの好物の中に薬を包んで一緒に食べさせる。この方法は薬だけ吐き出してしまうことがありますので、飲んだかどうかよく注意しましょう。 |
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味のあまりない粉薬であれば、少量のペースト状のフードの中に混ぜて食べさせることが可能です。食欲がない場合は上あごに粉薬をすりつけるか、鼻先につけて舐めさせます。
また、粉薬の量が多い場合は、少量の水でとかして、ねり状にしてから上あごにぬりつけるか、市販のカプセルを購入して、その中に薬を入れてカプセルを少量の水で湿らせ飲ませましょう。
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●ヨーグルトに溶かして舐めさせたり、バターなどに練り込んでロの中に塗り込んだりして与えましょう。 |
●水に溶かして水薬と同じように飲ませましょう。 |
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水薬を飲ませるときは口を閉じたまま与えることができます。上を向かせるように鼻先を少し持ち上げて、犬歯の後ろのすき問からスポイトや針のついていない注射器に適量の水薬を入れて少しずつ流し込みます。
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●口は舌が動かせる程度に軽く押さえましょう。 |
●一度に流し込もうとせずに、飲むスピードに合わせて与えるようにしましょう。 |
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■おわりに
このように薬の飲ませ方にはいろいろな方法やコツがありますので、その子に合った飲ませ方で薬を与えるようにしましょう。もしどの方法でも飲ませることができなければ他の薬に変えることにより飲むことができるようになるかもしれませんし、他の飲ませ方や道具を使用することによって飲むことができるようになるかもしれません。 薬を飲まないからと言って飲ませないことがその子にとって一番良くないことです。必ずその子に合った方法がありますので、あきらめずにこ相談ください。
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