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つづき通信


体表リンパ節(顎の下(下顎)、肩の付け根(浅頚)、腋の下(腋窩)、内股(鼠径)、膝裏(膝窩))が大きくなります。しこりができたといって来院されるワンちゃんもいます。リンパ節が大きくなる以外の症状を伴わないことも多いですが、状態が悪ければ、体重減少、元気・食欲減退、発熱、お腹がはれてくる、嘔吐・下痢などがあります。


胸の中にしこりができたり、水がたまります。元気がなくなる、じっとして動かない、疲れやすい、苦しそうな呼吸、咳込み、食欲不振などの症状を示します。

若齢猫(平均3歳)でもFeLV(猫白血病ウィルス)に感染しているとりンパ腫を発症しやすくなります。外の猫に接触する子は危険です。
猫のリンパ腫の場合、飼い主さんが喫煙者であった場合、ネコちゃんは煙草の臭いがつくとグルーミングするために経口的に発がん物質を摂取しやすいので、リンパ腫の発生率は2.4倍上昇すると言われています。

リンパ節が腫れているからリンパ腫と診断するのではなく、腫れているリンパ節を注射針で刺して細胞を取って顕微鏡で見たり、リンパ節まるごと切り取る手術をしたり、胸腺型リンパ腫の場合は胸から水を抜いて、その中の細胞の形を確認することからリンパ腫を診断します。この時は専門の検査センターで確認してもらいます。
リンパ腫という診断に至った後、今どのような状態(ステージ)にあるのかを確認する検査をしていきます。血液検査・レントゲン検査・超音波検査を行いリンパ腫のステージ分類を行います。

リンパ腫の細胞写真。大きくて若い腫瘍細胞がたくさん出現している。小動物臨床塗抄標本による細胞診入門。
山水書房から転載
<リンパ腫のステージ>
ステージI:1ヶ所のリンパ節・リンパ器官に限局
ステージII:数ヶ所のリンパ節の腫脹
ステージIII:全身のリンパ節の腫脹
ステージIV:肝臓・脾臓にリンパ腫が波及
ステージV:末梢血や骨髄に腫瘍細胞が出現、リンパ腫がリンパ器官以外の臓器に波及

<リンパ腫のサブステージ>
サブステージa:臨床兆候なし(元気・食欲があり、下痢・嘔吐の症状がない)
サブステージb:臨床兆候あり
一般的にステージI〜IIIの状態である場合、いつもの調子と変わらず、元気や食欲がある場合が多いです。ステージが進行するほど、予後が悪くなります。またサブステージaからサブステージbに移行してしまうと予後が悪くなります。


どのタイミングでリンパ腫を発見したかによるので一概には言えませんが、何も治療をしなければ1〜2ヵ月で亡くなります。しかし抗がん剤治療を行うと、寛解という状態に持ち込むことができます。寛解というのは見かけ上、治ったように見える状態です。理学的検査及び臨床検査で病変が認められない状態のことであり、治癒(すべての腫瘍細胞がなくなっていること)ではありません。残念ながら完全には治らないのです。ただ、抗がん剤治療をすることにより、元気で食欲もある状態で過ごせる期間を長くすることができます(QOL(生活の質)の改善)。抗がん剤治療法にもよりますが、ワンちゃんの場合で生存期間12-13ヵ月、ネコちゃんの場合で生存期間4-9ヵ月を延ばすことができます。


ステージ分類後、その子その子に合った治療を開始していきます。ここでお話しする多中心型や胸腺型(縦隔型)リンパ腫は手術で治すのではなく、抗がん剤治療を行います。抗がん剤治療法にも抗がん剤を1種類だけ使用する方法から、数種類使用する方法があります。臨床兆候(元気食欲もあって下痢嘔吐などの症状がないこと)が出ていない子であれば、通院で抗がん剤治療をしていきますが、全身状態のよくない場合は入院して抗がん剤治療を行います。ワンちゃんの場合、今現在最も治療効果の良い抗がん剤治療法を行う場合、治療期間は25週間(約6ヵ月)になります。元気な状態で25週間のこの治療プログラムを行った場合、体重10kgのワンちゃんで20万円位の費用がかかります。ネコちゃんの場合は、全身状態が悪くなってから診断されることが多いため、抗がん剤治療の開始時は入院することが多いです。



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