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つづき通信 |
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暑くなると皮膚の病気が多くなります。これからお話しする皮膚の病気(ノミアレルギー性皮膚炎、急性湿性皮膚炎、ハエウジ症)にならないようにするためには、下記のことが重要になってきます。これらのことが皮膚の病気の予防であり、治療にも役立つことになります。
- ノミ、ダニの予防をすること(アレルゲンの除去)
ワンちゃんネコちゃんに滴下型のノミ駆除・予防薬を使用し、室内飼育の場合、家の中でノミが増えることがありますので、くん煙剤(バルサンなど)を使って屋内のノミを駆除すること
- シャンプーをこまめに行って、皮膚を清潔に保つこと
- シャンプーや水浴びの後は毛の根元までしっかり乾かし、湿気がこもらないようにすること
- ブラッシングをこまめに行って、毛玉をつくらないようにし、被毛の風通しをよくすること。
- 糞尿の始末はきっちり行い、お尻周りを清潔に保つこと
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ケガしたところや便や尿で汚れた肛門周囲の皮膚にハエが卵を産み付けます。卵は1日から2日でウジになり皮膚を食べ、皮膚が穴だらけになります。そこから細菌感染を起こし、体調が悪くなります。 |
ウジのいる辺りの被毛をすべて刈り皮膚を乾燥させ、ウジを患部から取り除くこと。皮膚を清潔に保ち、ハエが再び寄ってこないような清潔な環境で飼うことが治療にもつながります。患部は細菌感染を起こしているので抗生剤を投与し、ハエウジ症になるのはハエを自分で追い払うことができない老齢の子や足が不自由で自由に動けない子が多いので、全身状態が悪ければ栄養注射などを行います。 |
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ノミは針状の口器を動物の皮膚に突き刺し吸血します。この時、ノミは血が固まるのを防ぐために唾液を注入します。ノミの唾液がアレルギーの原因となって体が痒くてたまらなくなるのが、ノミアレルギー性皮膚炎です。
【症状】
ノミアレルギー性皮膚炎の症状の程度には個体差があります。大量のノミが寄生していても痒がる事もなく、アレルギー症状を起こさない子もいれば、逆に1回吸血されただけで何日間も痒がる子もいます。犬猫の背部から腰の辺りの皮膚が腫れ、赤いポツポツが見られ、さらに掻き傷からの二次感染により脱毛とただれた皮膚を見ることがあります(後程、述べる急性湿性皮膚炎になります)。ひどい場合は尾根部から大腿部にかけ広範囲に脱毛し、皮膚が腫れ、ヒダ状になります。
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アレルギーの原因である、ノミ駆除が重要です。ジクジクしていたら抗生物質を投与したり、痒みが強い場合、ステロイド剤や抗ヒスタミン剤を投与します。 |
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名前のとおり、短時間で発生する皮膚炎です。痒みが強く、咬んだり、舐めたり、引っ掻いたり、こすったりすることによって、真っ赤にただれた状態になります。
急性湿性皮膚炎になる単一の原因というものはなく、急性湿性皮膚炎を発症させやすくする、いくつかの要因があります。
【症状】
アトピー性皮膚炎、ノミやダニの刺咬、被毛のお手入れ不足で毛玉が多い、暑い時期なのに冬のアンダーコートが残っている、被毛がぬれて内部の湿気がこもっている、バリカンの刃による外傷などがあげられます。 |
毛刈りをして患部を乾燥させると治りが早いです。
痒みが強いので、痒み止めにステロイド剤を使用します。また、患部は細菌感染を起こしているので抗生剤を投与します。
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