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つづき通信 |
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このプログラムの目的は、犬が喜んで飼主の号令に従って、落ち着いて自分の場所にじっとしていることができるようになることです。犬が年をとっていても心配することはありません。必ず覚えることができると信じて、根気よく続けることが大切です。 |
このプログラムで使うご褒美
このプログラムでは、ご褒美を使いながら、犬に楽しい思いをさせて号令に従うことを学ばせます。ご褒美となるのは、犬が大好きなおやつです。ただし、ご褒美として与える量は少ないので、ちぎって与えることのできるチーズやハム、乾燥したレバー、シャーキーなどが適当でしょう。ここでご褒美となるおやつを決めたら、今後はこの練習の時だけにこのおやつをあげるようにして、犬がこのおやつに飽きないようにしてください。 |
このプログラムで使う号令
このプログラムでは「おいで」、「お座り」、「伏せ」、「待て」という号令を使います。犬がまだどれもできない場合は、「お座り」から教えてみましょう。このプログラムは、「お座り」や「伏せ」の号令に忠実に従う事を目標としているわけではないので、犬が「伏せ」の号令に対して「お座り」の姿勢をしても構いません。飼い主の号令に集中して従うという犬の気持ちが大切なのです。 |
このプログラムを実施する時間
最低でも1日2回朝晩10分づつ練習をしましょう。実施する時刻はいつでも構いませんが、できれば食事前のお腹が空いている時間が良いでしょう。 |
まずご褒美となるおやつを細かくちぎって15個ほど片手に持ちます。片手で持ちきれない場合は大きすぎますので、だとえ犬が大きくても、1個は親指の半分くらいのサイズにして下さい。落ち着いてくつろいでいる犬の名前を一度だけ呼びます。あなたがおやつを持っていることに気づけば、犬はとんでくるはずです。そこであなだはおやつを持った手を後ろに回して隠したうえで「お座り」と号令を出します。
犬が号令に従えば「良い子だね」とほめながら直ちにご褒美を1つだけ与えます。もし、犬が「お座り」の号令の意味を知っているのに座らなかったり、興奮しすぎて収拾がつかなくなったら、この練習は直ちに終了します。犬がどんなにおやつを欲しがっていても、あなたは30分ほど犬を無視しなければなりません。30分ほど経って犬が落ち着いたら、改めて練習を再開して下さい。何回か練習すれば、犬は落ち着いて「お座り」をすればおやつをもらえることを学ぶはずです。
「お座り」がてきたら次に「伏せ」をさせてみて下さい。うまくできたらまたこ褒美をあげます。
続いて「待で」と号令をかけて1歩だけ後ろに下がってみてください。犬が落ち善いて待っていられれば戻ってまたご褒美をあけます。犬がついてきてしまったら、また「お座り」を命じます。こうして何かを命じて犬がそれに従った場合は、常にご褒美をあげて下さい。
最初のうちの練習ではここまでのことを何度か繰り返して練習を終えて下さい。練習の終わりには、必ずうまくできる号令をかけて、犬もあなたも楽しい気分で終わらせて下さい。最後には「終わり」と言いながら手を軽く叩いて犬を解放し、思う存分なせて可愛がってあげて下さい。 もしあなたの他に一緒に暮らしている家族がいるならば、その人達にも参加してもらいましょう。くれぐれもあなたが焦ってはいけません。練習する際は、必ず途中に簡単な号令を織り交せて、犬を励ましてあげて下さい。きっと、犬はこの練習時間を楽しみにするようになるはずです。
最初のうちは、うまくいったら必ずこ褒美をあげなければなりませんが、犬が学習して簡単にできるようになって来たら、ご褒美をあげる回数を減らしていきましょう。いつご褒美をもらえるかわからない状態の方が、学んだことを忘れないものなのです。
犬が落ち着いてあなたの号令に従うことができるようになれば、練習の回数を減らして構いませんが、時々は練習を繰り返してみて下さい。犬はあなたと楽しく過ごすこの時間を楽しみにしているはずですから、この練習が実を結ぶか否かはあなたにかかっているのです。犬との、より良い関係を築きなおすために是非頑張って続けて下さい。
注意!
●練習をする際はあなたは犬のすぐ前に立たねばなりません。最初のうちはあなたの方が犬と対面するように移動して下さい。
●練習の際に犬をなぜたり余計な言葉をかけないようにして下さい。犬がご褒美やあなたの号令に集中できなくなってしまいます。
●練習は必ず床の上で実施してください。ソファーやベットといった犬のお気に入りの場所での練習は好ましくありません。
●あなたは犬に号令すると思ってはいけません。命令口調できつく号令を出すと、犬は緊張してしまうでしょう。この練習の目的は、犬を落ち着かせることにあるのですから、あなたは犬に話しかけるようにゆっくりと優しい声で号令を出してあげてください。
●号令よりも先にご褒美をあげてはいけません。犬はおやつをもらわなければ、動かなくなってしまいます。
●犬がうまくできないからといって練習中に叱ってはいけません。楽しいはずの時間が、犬にとって憂鬱な時間となってしまいます。
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