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◆◇阪神淡路大震災のときペットたちはどうなったのか? |
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阪神・淡路大震災では、ペットとして飼われていて亡くなった犬は4,300頭、猫5,000頭と発表されています。1995年1月17日に地震の発生、被災動物の救援活動が本格的に始まったのが1月21日。神戸市獣医師芸会員動物病院を中心こ被災動物の収容を始めましたが、病院はすぐに満杯。1月26日に神戸動物救済センターが設置され、被災動物の収容が翌27日より始まりました。
救済センターでは、農業用ビニールハウスを利用した保護施設に犬1,040匹、猫507匹など1,500匹余りが収容され、獣医師による身体検査、ウクテンの接種、疾病の治療を受けました。
しかしながら飼い主の元に無事帰ることができたペットはわずか365匹と言われています。
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ペットの持込の可否は避難所によって異なりますが、基本的に人の居室部分の持ち込みは禁止となります。そこで「ペットと一緒に避難所にいられない…」「周りに迷惑をかけるから」という理由で、ペットと離れたくない被災者は、車で寝泊まりをするケースもありました。また、愛犬と過ごすために車の中で寝泊りをしていた女性が、エコノミークラス症候群とみられる症状で命を落とすという痛ましい事故も起きています。
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●日ごろのしつけ 避難所では集団生活になり、他の人や動物たちもたくさんいます。最低限のこととして「おいで」と呼べば来る、「待て」と言えば待てる、吠えないでいられる、ケージやクレートの中で静かに待っていられる、など周りに迷惑のかからないように普段からしつけておくことが大切です。
●ワクチン・予防接種 保護施設などではあなたのペットだけではありません。感染予防のためワクチン接種とノミや寄生虫の駆除はもちろん、できれば避妊・去勢手術をしておくことをおすすめします。
●名札・鑑札をつける 迷子になったり、離れ離れになったときに必要です。保護施設に収容されたときにもこれがなければ飼い主さんを特定することができません。首輪に迷子札、犬の場合は鑑札と狂犬病予防注射済票も付けるようにしましょう。
●預口先を確保しておく 避難所生活はペットにとっても決していい環境とは言えません。遠方にペットを預かってくれる親戚や友人を確保しておきましょう。ペットを飼っている親戚や友人で あればお互いに災害時にはペットを預かる約束をしておくといいでしょう。
●マイクロチップを装着する 生体適合ガラスで覆われた直径約2mm、長さ約13mmの円筒形をした電子標識器具です。マイクロチップはちょっと太目の注射針のような器具で簡単に装着することが出来ます。犬や猫、フェレットなどの動物では、首の付け根~肩甲部の皮下に装着するため、名札や鑑札のように取れてしまったりすることが無く、かなりの確率で飼い主さんのもとに帰ってきます。
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ペット用品 |
・リード、首輪、ケージやキャリーバック ・食器と水入れ ・排泄用品(ペットシーツ、糞処理袋やスコップ、消臭剤スプレーなど) ・バスタオル、ゴミ袋など |
餌、飲料水 |
・飲み水とペットフード(最低でも1週間分) |
医薬品 |
・常備薬、消毒薬、ガーゼ、包帯などの救急用品
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最近では緊急時にすぐに持ち出せるようにリュックなどに入ったペット防災グッズも販売されていますので、こちらを購入してもいいかもしれません。 備えあれば憂い無し。人はもちろん、あなたのかわいいペットを守るためにも災害対策をこころがけましょう。 |