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つづき通信


ワンちゃんやネコちゃんは歯磨きをしなくても虫歯になりませんが、歯周病になってしまいます。歯周病になると歯と歯茎の間に歯石がついて、歯石の中のバイキンによって歯肉に炎症がおこり、歯を支えているアゴの骨が溶けて、歯がグラグラになって抜けてしまいます。最悪の場合、アゴの帝が折れることがあります。

毎日の歯磨きの習慣をつけてきれいな歯で健康な毎日を送ってほしいものです。

しかし、上手に磨けない場合や歯磨きに協力的でないワンちゃんやネコちゃんは歯周病になってしまいます。歯周病になると歯に茶色い歯石がたくさんついて、歯茎が赤くなって出血したり、歯がグラグラになったり、よだれが出るようになったり、お口が臭くなってきます。

また、フードを食べにくそうにしたり、食後にロを気にする様子が見られることもあります。




■歯がなくなるとどうなるの?
よく、歯がなくなるとフードが食べられなくなるのではないかと、心配される飼主さんがいらっしゃいます。人は唾液中に消化酵素が含まれているので、よく噛んで食べ物と唾液を混ぜてから飲み込まないと消化が悪く胃腸に負担がかかります。しかし、ワンちゃんやネコちゃんの唾液はただの潤滑液なので、食べ物が食道を通る大きさになれば、丸のみしても問題になりません。飲み込める大ささになっているドライ
フードなら問題なく食べられます。グラグラした歯で食べている方が痛みや違和感があり不快だと思います。

 ただし、歯を抜くことにより、飲み込めない大きさの物を与えた時は、噛みちぎれないので食べにくくなります。ネコちゃんの場合、草を食べることができなくなります。ただ、このことで健康に異常をきたすことはありません。また、全ての歯を抜いてしまうとウンちゃんは武器がなくなります。その為、とてもおとなしくなる子がいます。下顎の犬歯を抜くと舌が口から出たままになることがあります。


■抜歯の方法

歯を抜く処置(抜歯)は全身麻酔をかけて行います。麻酔をかけた状態で明らかにグラグラしている歯は抜きますし、歯のレントゲン写真を撮り歯の根元が出てしまっている場合には抜歯します。抜歯の前には血液検査を行い、貧血の有無、肝臓や腎臓の数値や止血の機能を確認することにより、麻酔をかけることができるか確認します。その他、聴診にて心雑音の有無、場合によっては胸部レントゲン検査や超音波検査を行うこともあります。

抜歯した所は歯茎を縫合します。溶ける糸で縫合しますので抜糸はしませんが、縫合部を取られないようにエリザベスカラーを5日間程つけます。通常1泊入院です。次の日から、やわらかめの食事を与えます。食欲がないようなら2~3日入院する場合もあります。
歯を支えている骨が溶けて歯が浮いている。


■おわりに

歯周病の歯を抜くことにより、歯肉の炎症もなくなり、口臭もなくなりますので、飼主さんにとっては、ワンちゃんやネコちゃんと一緒にいる時間がさらに楽しくなると思いますし、ワンちゃんやネコちゃんも気持ちよい生活が送れるようになると思います。







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